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30か月 ☆ あさもりのりひこ No.33

 9月6日と7日,福島県に行ってきました。

 7日に福島県郡山市で原発被害に関するシンポジウムがあり,6日は福島県弁護士会の案内で被災地を視察しました。

 

 JR福島駅をバスで出発して,つぎのような行程でした。

 福島市⇒川俣町⇒飯舘村⇒南相馬市⇒浪江町⇒川俣町⇒二本松市⇒郡山市

 

 3月7日の事務所ブログ(No.7)で紹介した環境放射線モニター「ラディ」を持参して,ガンマ線の放射線量を測定しました。

 

 とくに線量が高かったのはつぎの場所です。

  浪江駅前(地面の落ち葉) 7.2μSv/h

  飯舘村の帰還困難区域(バスの車内) 7.8μSv/h

  飯舘村の帰還困難区域(駐車場の隅) 8.7μSv/h

 奈良県橿原市では,地上1メートルで0.05μSv/h,地面で0.06μSv/hですので,140倍以上の汚染です。

 

 郡山市内の線量はつぎのとおりです。

  郡山駅前(バスの車内) 0.3μSv/h

  ホテル周辺(路上1メートル)0.3~0.4μSv/h

  21世紀記念公園

   (地上1メートル)0.5~0.6μSv/h

   (地面:芝生の上)1.3μSv/h

 

 0.3μSv/hを1年間あびると2.628ミリシーベルトになります。

 郡山市の人口は32万8112人です。

 32万8112人が1年間で2.628ミリシーベルトの放射線をあびると,全年令平均で320人がやがてガンで死にます。

 福島第一原発が爆発してから30か月が過ぎました。

 1年間で320人ですので,2年半だと800人がやがてガンで死ぬことになります。

 

 大人が1年間で1ミリシーベルトの放射線をあびると,2500人に1人の割合でやがてガンで死にます。

 2.628ミリシーベルトだと1000人に1人です。

 

 赤ちゃん(0才児)は放射線の感受性が高いので,大人の4倍も危険です。

 赤ちゃんが1年間で2.628ミリシーベルトの放射線をあびると,250人に1人の割合でやがてガンで死ぬことになります。

 

 郡山市の出生数はつぎのとおりです。

  2011年 2978人

  2012年 2575人

  2013年8月まで 1748人

     (1年間の推計2622人)

 

 250人に1人がガンで死ぬということは,郡山市で生まれた赤ちゃんのうち毎年10人が,原発の放射線のために,やがてガンで死ぬ,ということです。

 

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コメント: 3
  • #1

    中野素子 (金曜日, 13 9月 2013 01:29)

    奈良県被災者の高橋さんをご存じですが。南相馬のご出身で奈良県に避難されてこられ、奈良県災害支援ネットの支援を受けられその後、ならNPOセンターに1年くらい緊急雇用されていらっしゃった縁もあって、時折お話をさせていただいています。会の事務所を10月1杯で現在のビルから出ざるを得なくなられたと聞いておうかがいしました。会では、避難者の再建支援のため、専門家を支援必要な避難者へつなぐという活動もされていらっしゃいますが、協力していただける専門家も数限られていると言われてました。弁護士さんのあたりはいかがでしょうか

  • #2

    朝 守 令 彦 (金曜日, 13 9月 2013 08:13)

    中野さん,コメントありがとうございます。
    高橋さんというのは,JR駅前でお店を出す方でしたっけ?
    朝守にできることがあれば協力しますよ。

  • #3

    中野 素子 (火曜日, 17 9月 2013 19:22)

    ありがとうございます 心強い言葉をまたお伝えしてみます