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雨ニモマケズ ☆ あさもりのりひこ No.34

 80年前の1933年9月21日,宮沢賢治が亡くなりました。

 37才でした。

 

 雨ニモマケズ

 風ニモマケズ

 雪ニモ

 夏ノ暑サニモマケヌ

 丈夫ナカラダヲモチ

 欲ハナク

 決シテ瞋(いか)ラズ

 イツモシヅカニワラッテヰル

 

 子どものころから慣れ親しんだ詩です。

 この詩を読むと,力強い希望のような,前向きなたくましさを感じたものでした。

 

 この詩が,亡くなる2年前,宮沢賢治が病床で伏せっているときに,死を予感しつつ,小さな手帳に書き綴った詩であることは,最近になって知りました。

 それを知って,この詩を読み返すと,宮沢賢治の切ないような思いがひしひしと伝わってきます。

 

 この詩の後半に次の一節があります。

 

  北ニケンクヮヤソショウガアレバ

  ツマラナイカラヤメロトイヒ

 

 宮沢賢治は,喧嘩や訴訟があれば

 

 『つまらないからやめろ』

 

 と言いたかったんですねぇ。