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七人の侍 その3 ☆ あさもりのりひこ No.78

 今から60年前の1954年4月26日,1本の映画が公開されました。

 その映画は「七人の侍」,監督は黒澤明。

 

 黒澤明の映画は,セリフで説明するのではなくて,目で見てわかるように作られています。

 

 宮口精二が演じた久蔵は剣の達人です。

 久蔵は侍から腕試しの試合を申し込まれ,竹の枝を払った竹刀で勝負します。

 お互いの肩を同時に打ったように見えたのですが,久蔵は

「拙者の勝ちだ。真剣なら貴殿は死んでいる」

と言います。

 怒った侍が真剣を抜いて勝負を挑みます。

 久蔵が腰の鞘からゆっくりと刀を抜くと,まわりで見ていた群衆がドドッと後ずさりします。

 このシーンは,遠くから全景を撮影しています。

 久蔵が刀を抜く仕草と,群衆が固まりとなって後ずさる動きが一致して,『人を殺すおそろしい武器が姿をあらわした』という緊張感が見ていて伝わってきます。

 

 黒澤明は,「七人の侍」から9年後に「椿三十郎」を撮っています。

 三十郎のいるお堂を大勢の侍が取り囲み,お堂の中に入ってこようとします。

 怒った三十郎が,侍たちを押し返し,十数人の侍がお堂の階段からひとかたまりとなって転げ落ちるシーンがあります。

 この躍動感あふれるシーンは,三十郎の人並み外れた強さをよくあらわしていましたね。