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1954年4月26日,1本の映画が公開されました。
その映画は「七人の侍」,監督は黒澤明。
勘兵衛が夜盗から子どもを救い出す様子を見ていた浪人風の男(三船敏郎)が,勘兵衛の頭脳と腕に惹かれて勘兵衛の後を追います。
しかし,男は勘兵衛の前では照れて言葉が出てこない。
勘兵衛から「おぬし,侍か?」と言われてしまう。
勘兵衛らが侍捜しをしている宿(ねぐら?)に酔った男がやってきます。
男は,酔ってふらつきながら,厩の柵に両手を広げてもたれて,にやにや笑って,勘兵衛に「おまえをさがしていた」と言います。
このシーンの三船は色っぽい!
まったくいやらしさを感じさせない男の色気を見せつけたシーンでした。
男は,自分が侍である証拠として,家系図の巻物を差し出します。
家系図にある「菊千代」が自分である,と。
ところが,生まれた年から数えると「菊千代」は13才。
どう考えても男は13才には見えないので,侍たちに笑われます。
その後,男に名前がないことがわかり,侍たちから付けられた名前が「菊千代」だったのです。
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