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あれから4年・・・ ☆ あさもりのりひこ No.110

シーベルト(Sv)とは,生体の被曝による生物学的影響の大きさを表す単位である。

 シーベルトの1000分の1がミリシーベルト(mSv)であり,ミリシーベルトの1000分の1がマイクロシーベルト(μSv)である。

 1時間当たりの空間放射線量は「μSv/h」で表される。

 

2011年3月11日,福島第一原子力発電所が,地震のために事故を起こし,原子炉がメルトダウンした。

 事故を起こした4機の原子炉からセシウム137に代表される放射性物質が大量に放出され,福島県だけでなく,広く関東一円が放射能に汚染された。

 

 2011年7月,私は環境放射線モニターを購入して,毎朝,空間放射線を測定している。

 室内の1メートル,室内の畳の上,室外の1メートル,室外の地表の4か所の空間放射線を測定する。

 2015年2月の測定値の平均はつぎのとおりである。

室内の1メートル 0.042μSv/h

室内の畳の上   0.044μSv/h

室外の1メートル 0.055μSv/h

室外の地表    0.067μSv/h

 

 福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質にほとんど汚染されていない空間放射線量は0.05~0.06μSv/hくらいである。

 3月1日に全線開通した福島県の常磐道高速道路の空間放射線量は.5μSv/hである。

 これで「復興」だという。

 

 あれから4年,毎朝,空間放射線量を測定してきたが,測定したのは自然に存在する放射線だけだった。

 この4年間の測定はムダだったともいえる。

 ありがたいことである。

 環境放射線モニターが役に立つときが来ないことを祈っている。

 

 福井県の高浜原子力発電所の3号炉と4号炉を再稼働することに地元議会が同意した。

 愚かな。