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リチャード・コリアは脚本家志望の大学生。
処女作が成功して,上演後にパーティを開いている。
上品な老女が,リチャードに歩み寄ってくると
「Come back to me」
と言って,懐中時計を手渡して,去って行った。
8年後,脚本家になったリチャードは,スランプになって,車で旅に出た。
リチャードは,旅の途中でたまたま通りかかったグランドホテルに宿泊する。
グランドホテルの資料室で,リチャードは美しい女性の写真に魅了された。
その女性は,1912年にグランドホテルで公演した女優エリーズ・マッケナであった。
リチャードは,エリーズに会うため,時間旅行(タイムトラベル)を試みる。
はたして,リチャードはエリーズに会うことができるのか・・・
原作リチャード・マシスン,監督ヤノット・シュワルツ,音楽ジョン・バリー,主演クリストファー・リーヴ,ジェーン・シーモア
映画は「ある日どこかで」Somewhere in Time
原作では,マーラーの交響曲第9番が使われている。
しかし,シュワルツ監督は,マーラーはこの映画にふさわしくないと考えた。
そこで,ジョン・バリーが,これはどうだろうと提案したのが,ラフマニノフ作曲「パガニーニの主題によるラブソディ」だった。
冒頭で脚本家になったリチャードのオフィスのステレオで流れている
リチャードが,今は亡きエリーズの家で,グランドホテルの建物の模型の屋根を開くとオルゴールが奏でる
リチャードとエリーズが湖でボートに乗っているとき,リチャードがくちずさむ
などなど,印象的なシーンで効果的に使われている。
ちなみに,今は亡きエリーズの家で,エリーズの遺品を守っている元家政婦ローラを演じたのはテレサ・ライト。
「疑惑の影」でジョセフ・コットンと共演した少女である。
なつかしい。
リチャードとエリーズが湖でボートに乗っているとき,リチャードが「パガニーニの主題によるラブソディ」くちずさむ。
リチャードがラフマニノフの曲だと言うと,エリーズはラフマニノフは好きだがその曲は知らない,と答える。
この物語の舞台は1912年,ラフマニノフが「パガニーニの主題によるラブソディ」を作曲したのは1934年。
つまり,物語の中ではまだ存在しない曲なのである。
「ある日どこかで」は名作である。
そして,映画の中で使われているラフマニノフの「パガニーニの主題によるラブソディ」がすばらしい。
セルゲイ・ラフマニノフは1873年4月1日に生まれたので,もうすぐ生誕142年になる。
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