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はじめて買った漫画雑誌は「週刊マーガレット」(集英社)だった。
1975年(昭和50年)だったと思う。
高校のクラスメートに漫画を書くのがとても上手な男子がいた。
彼は,少女マンガしか書かなかった。
彼から少女マンガの書き方の初歩を教えてもらった。
それは,人の顔の「目」だけを書くのだ。
そのころ,彼に見習って,ひたすら少女マンガの「目」を書く練習をした(身につかなかったが・・・)。
現在,彼は,中学校の美術の教諭をしている。
彼の影響で少女マンガを読むようになった。
萩尾望都,立原あゆみ,池田理代子,山本鈴美香,岩館真理子,里中満智子などをむさぼるように読んだ。
雑誌は,週刊マーガレットと月刊マーガレットを買っていた。
きらめくような名作の数々に魅了された。
萩尾望都「11人いる!」「ポーの一族」
立原あゆみ「ふたりの回転木馬」「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」
池田理代子「ベルサイユのばら」「オルフェウスの窓」
山本鈴美香「エースをねらえ!」
岩館真理子「ふたりの童話」
里中満智子「アリエスの乙女たち」
和田慎二「スケバン刑事」「あさぎ色の伝説」
などなど,ぜんぶ持ってた。
「オルフェウスの窓」は高校の映画部で映画化して,主演までしてしまった(フィルムが残っていないことを祈るばかりである)。
当時は,8ミリ映画というのがあって,朝守は撮影機と映写機を持っていたのだ。
では,少年漫画は読まなかったかというと,そうでもない。
少女マンガほどは読まなかったが,手塚治虫「火の鳥」,ちばてつや「あしたのジョー」は好きだった。
内田樹さんの2008年9月29日の箴言を紹介する。
『世の中には二種類の男がいる。
「少女マンガを読める男」と「読めない男」である。』
朝守令彦は「少女マンガを読める男」である。
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