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三拍子揃った選手 ☆ あさもりのりひこ №154

1964年,東京オリンピックのボクシング・バンタム級で,桜井孝雄が金メダルを獲得した。

桜井はプロで32戦して30勝(4KO)2敗の戦績を残したが,世界チャンピオンにはなれなかった。

 

2012年,ロンドンオリンピックのボクシング・ミドル級で,村田諒太が金メダルを獲得した。

村田は,史上2人目のボクシングの金メダリストである。

 

村田は,プロに転向して,現在まで7戦して7勝(5KO)。

11月8日,ラスベガスで,村田がプロ8戦目の試合を闘う。

 

日本人でプロボクシング・ミドル級の世界チャンピオンは,WBA世界ミドル級を制した竹原慎二ただひとり。

村田は,竹原以来,史上2人目のミドル級世界チャンピオンを狙うことができる逸材である。

 

1980年から1987年まで,統一ミドル級の世界チャンピオンとして君臨したのがマービン・ハグラーだった。

ニックネームは「マーベラス」=「驚異的な」

彼はマーベラス・マービン・ハグラーと呼ばれた。

 

戦績は67戦して62勝(52KO)3敗2分け。

世界王座を12回防衛した(そのうち11回はKO)。

 

ハグラーは三拍子揃った名チャンピオンだった。

三拍子とは「スピード」「パワー」「テクニック」

まず,ハグラーは,足も使えたし,パンチのスピードも素晴らしかった。

つぎに,ハグラーは,一発でも連打でもノックアウトできた。

そして,ハグラーは,攻撃も防御も完成された技術を持っていた。

 

さらに,ハグラーは,「ファイティングスピリット」も素晴らしかった。

トーマス“ヒットマン”ハーンズとの試合では,1ラウンドから闘争心をむき出しにして襲いかかった。

そして,ハグラーは,「タフ」だった。

26戦26勝26KOのジョン・ムガビの渾身のフックを受けても,ハーンズの必殺の右ストレートを受けても,ハグラーは倒れなかった。

そういう意味で,ハグラーは4拍子も5拍子も揃ったボクサーだった。

 

「パウンド・フォー・パウンド」というのは,もしウエイト(体重)が同じだったら,だれが一番強いか,ということである。

当時,パウンド・フォー・パウンドのナンバーワンは,マーベラス・マービン・ハグラーであった。

 

「スピード」「パワー」「テクニック」はランニングにも必要である。

 

「スピード」

速く走ることは,エネルギーを失わないためにも有効である。

「パワー」

長距離を走るためには,脚力ではなく,からだ全体のバネを使うことが重要になる。

「テクニック」

正しいフォームは,からだ(特に脚)を痛めないために必要である。

 

これ以外にも,なにが起きても動じない「スピリット」も,暑くても寒くても雨でも走りきる「タフネス」もランニングには要求される。

 

11月15日には都祁高原でハーフマラソンを走る。

2月の法隆寺,7月の明日香,8月の柳生と20キロ以上走ったが,完走はしたものの最後はヨレヨレになった。

今回は,最後までしっかり走りたいものである。

今年最後のレースであり,56才になって最初のレースである。

 

 朝守令彦は今日,56才になった。