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才能と努力 ☆ あさもりのりひこ №157

子どもの頃,「パルナス」のケーキを食べた。

『モスクワの味』である。

“パルナス,パルナス,パルナ~ス”というメロディのCMを覚えている。

「パルナス」も「コトブキ」も「タカラブネ」も「不二家」もなくなってしまった(ほとんど)。

 

いまや,辺鄙な田舎にもケーキ屋があって,ケーキ職人(パティシエ)がケーキを作っている。

個人経営のケーキ屋が増えた。

見た目がきれいで,「おいしそうな」ケーキを作るケーキ屋はたくさんある。

しかし,本当に「おいしい」ケーキを作ることができるケーキ屋は本当に少ない。

 

「おいしそうな」ケーキと「おいしい」ケーキは何が違うのだろう。

ケーキ職人の才能と努力だと思う。

 

一般的には,才能がなくても努力で大概の部分は補うことができる(弁護士の仕事も同じである)。

しかし,芸術やスポーツやケーキ作りにおいては,才能と努力は恐ろしいもの,怖いものだと思う。

 

才能もなく,努力もしなければ,おいしいケーキは作れない。

才能があっても,努力しなければ,おいしいケーキは作れない。

そして,いくら努力しても,才能がなければ,やはり,おいしいケーキは作れないのだ。

才能があって,努力を惜しまない職人だけが,おいしいケーキを作ることができる。

残酷である。

 

朝守が知っているケーキ屋の中で,一番おいしいのは,奈良県五條市にある「クリアン」のケーキである。