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2012年(平成24年)4月27日、自由民主党が「日本国憲法改正草案」を決定した。
2016年7月10日に投票が行われる参議院通常選挙で、与党が議席の3分の2を占めると、この草案に沿って憲法が改正される。
この草案を読むと、自民党、公明党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党に投票したら日本がどんな国になるのかが見えてくる。
というわけで、自由民主党の「日本国憲法改正草案」のポイントを押さえておく。
【 表現の自由 】
現行憲法21条は「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。」と規定している。
しかし、改正案では21条2項が新設されて、表現の自由も「公益及び公の秩序」という統治者がその都度自己の都合にあわせて定義を変更できるもので制限できることになる。
「公益及び公の秩序」が、公共の福祉、国民の安寧より上位に置かれている。
この「公益及び公の秩序」が何であるのか、誰がどのような資格で、何を基準に規定するのか、については何も書かれていない。
このような恣意的なものに基本的人権を抑制する全権を付与することの危険性は何度指摘しても、し過ぎるということはない。
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