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奥明日香 ☆ あさもりのりひこ No.494

 常日頃ランニングするコースがいくつかある。

 

まず、奈良マラソン試走コース。

 鴻池陸上競技場をスタートして、白川大橋を越えて、坂を下りきったところで折り返すと30キロ、天理市内を走って天理大橋北詰で折り返すと36キロである。

 

 つぎに、大和中央自転車道コース。

 平坦な自転車道を走る。

折り返し地点を変えると、10キロ、20キロ、30キロ、40キロの4つの距離を楽しめる。

 

 さらに、明日香村を走るコース。

 祝戸から稲渕に至る道は、長い坂が特徴である。

甘樫丘は、起伏が激しい。

祝戸と甘樫丘ではキツネを見たことがある。

 高松塚古墳からキトラ古墳を過ぎて壺阪寺参道で折り返して、稲渕、さらに栢森(かやのもり)で折り返す道はダイナミックな坂を堪能できる。

稲渕の男綱(おづな)を過ぎて、栢森の女綱(めづな)に至る(上の写真は女綱である)。

 去年の走り納めは、この奥明日香コース24キロであった。

 

 2018年1月4日(木)、朝守の妻は奥明日香を走っていた(妻は走る人なのだ)。

 栢森の辺りは、車も少なく、人っ子一人いないことが多い。

 妻が小さな橋にさしかかると、男性が一人で立っていた。

 近くに白色の車が停車しており、男性はスポーツウェアを着て、背を向けていた。

 長身で、体格のいい人物だった。

 男性は、橋の上に立って、何か考え事をしている様子だったが、突然、上半身だけでシャドーボクシングを始めた。

 そのシャドーボクシングは「サマ」になっていた

 妻は、橋の上でシャドーボクシングするなんて変わった人だなと思いつつ、男性の背後から走って近づいていった。

 狭い橋なので男性の後ろをすり抜けることになる。

妻は、男性に向かって「こんにちは」と声をかけた。

 男性は、いきなり声をかけられて、驚いてアワアワとなった(妻は走るとき足音がしないのだ)。

 

 という話を自宅に帰った妻から聞いた。

 妻は、その男性の顔を覚えているという。

 もしやと思って、インターネットで画像を検索して妻に見せた。

 「あっ、このひとや!」

 朝守が見せた画像の人物は、WBA世界ミドル級チャンピオン村田諒太である。

 村田さん、正月休みで奈良市の実家に帰ってたんやね。

 彼は世界チャンピオンだと教えると、妻は「世界チャンピオンをびっくりさせちゃったよ」とびっくりしていた。

 妻のコメント「せっかくひとりの時間を持ってはったのに悪いことしたね」

 

 息子のコメント「マジかよ。ええなぁ」