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放射性物質は、放射線を360度の全方位に向かって放出する。
線香花火の先端から火花が飛ぶように。
この放射線を目で見ることができる装置が「霧箱」である。
『霧箱(きりばこ、英語:cloud chamber)は、蒸気の凝結作用を用いて荷電粒子の飛跡を検出するための装置。1897年にチャールズ・ウィルソンが発明した。
過冷却などを用いて霧を発生させた気体の中に荷電粒子や放射線を入射させると気体分子のイオン化が起こり、そのイオンを凝結核として飛跡が観測される。霧箱はウィルソンによって実用化の研究が行われたことから、ウィルソン霧箱とも呼ばれる。』(Wikipediaより抜粋)
上の写真が、この「霧箱」である。
放射性物質が、文字通り放射状に飛んでいることが分かる。
2011年7月21日から、毎朝、環境放射線量を計っている。
使っている機器は、堀場製作所の「ラディ」。
空気中のガンマ線を計ることができる。
同じ場所で定点観測している。
以下、気になるデータを示す。
数値の単位は1時間あたりマイクロシーベルト(μ㏜/h)である。
奈良県橿原市の地表でのガンマ線の1年間の平均値はつぎのとおり、およそ0.066~0.068である。
2011年 0.068149
2012年 0.0671475
2013年 0.067156667
2014年 0.0668825
2015年 0.067303333
2016年 0.067548333
2017年 0.066878333
2018年 0.068441667
地表でのガンマ線の1か月間の平均値を見ると、0.07を超えたのは2013年8月の0.0708の1回だけだった。
ところが、最近5か月間の1か月平均値はつぎのとおりである。
2018年11月 0.07026
12月 0.07229
2019年 1月 0.06929
2月 0.07265
3月 0.07103(28日まで)
明らかに地表でのガンマ線量が高くなっている。
これまでの7年間で、地表でのガンマ線量が0.1を超えた日は、2017年まではつぎの2回だけだった。
2012年2月7日 雨 0.107
2013年8月10日 晴 0.188
ところが、2018年以降で地表でのガンマ線量が0.1を超えた日はつぎのとおり6回ある。
2018年4月15日 雨 0.106
2018年9月25日 雨 0.101
2018年11月19日 雨 0.105
2018年12月12日 雨 0.113
2019年2月6日 雨 0.100
2019年2月28日 雨 0.100
この1年間で明らかに増えている。
以上、いずれも自然放射線の範囲であると思われるが、この4か月間の1か月の平均値が高い理由、この1年間で0.1μ㏜/h以上の日が増えている理由はわからない。