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奈良マラソン2019 ☆ あさもりのりひこ No.776

2019年12月8日(日)、奈良マラソン2019が開催された。

2016年に初めて奈良マラソンを走って、4年連続の出場である。

過去3回は、30キロ地点前後で、時間切れで関門で止められ、バスに回収されている。

今年は、4回目の正直である。

 

2018年12月に3回目の奈良マラソンも足が動かなくなって、あえなく時間切れでゴールできなかった。

途方に暮れた朝守は、今年、安藤大さんのフォーム「カイゼン」コーチを3回受けた。

(1回目)エネルギー補給が不足していたので、エナジージェルを補給しながら走るようになった。

(2回目)月間の走行距離が足りなかったので、夏場も頑張って走行距離を伸ばした。

9~11月は、毎月180~190キロ走った。

(3回目)レース後半の失速の原因は、筋持久力不足であると指摘され、ビルドアップ走と階段駆け上がりをトレーニングに組み入れた。

そして、準備万端整えて奈良マラソン2019を迎えたのである。

 

12月8日(日)午前6時19分、近鉄大和八木駅発の京都行き急行に乗る。

車内は混み合っていて、大部分はランナーである。

近鉄奈良駅で降りて、鴻池陸上競技場まで歩く。

舗道もランナーだらけである。

午前7時20分ころに競技場に着く。

 

荷物を預けて、トイレ待ちで並んでいると、見知らぬ年配の男性から、背中の写真を撮らせて欲しいと頼まれた。

奈良マラソン2019の参加賞のランニングシャツを着ていたのだ。

今年のシャツは藤色で背中に、これまでの完走メダルのデザインが並んでいる。

どうぞ、と言って、写真を撮らせてあげた。

 

トイレを済ませて、ランナーゲートを入る。

ウォーミングアップして、競技場内に入る。

Gブロックで待つこと1時間、スタートの号砲とともに花火が打ち上げられた。

スタートの号砲から約7分でスタートラインに到達する。

 

多くのランナーと犇めき合いながら坂を下る。

1㎞6分15秒前後のペースで快調に走る。

4キロ毎にエナジージェルを補給する。

全行程でエナジージョエルを合計10個補給したので「ガス欠」にはならなかった。

ただ、10キロ前後走ったあたりで、右足裏の拇指球(フォアフットで着地する部分)が痛み出した。

はじめての経験である。

 足裏の痛みでフォームを崩さないように、正しいフォームで走り続けることを心がける。

 

それでも16キロ地点までは、順調であった。

ここから、緩やかな上り坂になり、白川ダムを越える。

このあたりから、左膝の上の筋肉、左大腿四頭筋の下部が張ってくる。

痛い。

痛いのは気のせいだ、と思うことにする。

23キロ地点でトイレに行って、少し足を休ませる。

28キロを過ぎてから、左膝上の筋肉の痛みで速度が1㎞8分台に落ちる。

攣らないことを祈って、懸命に走り続ける。

 

これまで3年間越えられなかった山村町を抜けて、バス道に入る。

はじめて本番でバス道を走るのは嬉しかった。

あと5キロ、という表示を見て、気合いが入る。

左膝上の筋肉の痛みは、退いたと思うと、また襲ってくる。

肉離れを起こして走れなくなる、という最悪の事態は避けなければならない。

無理に速度を上げないで、正しいフォームで走り続けることを心がけた。

筋肉が攣らないように、上り坂は敢えて歩いた。

 

焼門の交差点を左折して、奈良女子大学の北側をひた走る。

膝上の筋肉は痛い。

最後の交差点を右折して、鴻ノ池に繋がる最後の坂を上る。

まず、左のふくらはぎがピクッと引きつりかける。

つぎに、右のふくらはぎがピクッと引きつりかける。

鴻ノ池陸上競技場の外周を走って、トラック内に入る。

有森裕子さんが「おかえりなさい!!」とハイタッチで迎えてくれる。

「ただいま!!」と答えて、トラックを周り、ゴールラインを走り抜けた。

5時間17分25秒。

自己ベストを13分ほど更新した。

 

フィニッシャーズタオルを肩に掛けてもらう。

完走メダルを首に掛けてもらう。

完走証を受け取る。

やっと完走できた。

 

奈良マラソン2019は悔いのないレースであった。

悔いは残らなかったが、後半の失速という課題が残った。

もっと筋持久力を付けること、脚に負担を掛けない走り方をすることが必要だ。

練習しよう。

 

五島つばきマラソンまであと2か月。